悪意の遺棄(放置)

悪意の遺棄(放置)をめぐって発生する問題の具体的な事例

生活費を入れない夫

夫が家を出て行って生活費も入れてきません。離婚できますか?

夫が家を出て3年ほど経ちます。その間、夫側からは一切生活費を渡されていません。そろそろ踏ん切りをつけて、新しい生活を始めるために離婚したいのですが、夫はなぜか離婚に応じてくれません。どうすればいいですか?

「悪意の遺棄」として離婚が認められる可能性が高いです。
民法に離婚原因の一つとして定められている「悪意の遺棄」として、離婚が認められる可能性が高いです。
「悪意の遺棄」とは、夫婦が同居し、互いに協力し扶助し合わなければならないという義務に不当に反することで、生活費を渡さない、正当な理由なく同居を拒否する、異性と同棲している、仕事をしないなどがこれに当たります。

仕送りをしない単身赴任中の夫

単身赴任中の夫が全く仕送りをしてくれません。
離婚できますか。

夫が、単身赴任で地方に行っているのですが、仕送りを全くしてくれず、連絡にも応じてもらえない状態が5年ほど続いています。この場合は離婚原因にあたりますか。

「悪意の遺棄」に該当する可能性があります。
民法が定める離婚原因のひとつである「悪意の遺棄」に該当して、離婚が認められる可能性があります。

夫が家を出て半年、生活費の振込みはあるが…

大喧嘩になり、夫が「もうこの家にいるつもりはない」と言って出て行って、半年経ちます。その間、生活費は振り込んでくれていますが、私が夫の携帯に電話しても全く出てもらえません。悪意の遺棄を理由に離婚できるでしょうか。

単に家を出て行ったというケースでは、どちらか一方だけに非があるとはいえないことが多く、また、この場合、夫が生活費を振り込んでいることもあるため、悪意の遺棄を理由とした離婚は認められないでしょう。
それでも長期間別居が続き、夫婦としての実態が失われているような場合は、離婚もできるでしょうが、半年程度では「婚姻を継続し難い」事由があるとまでは言えないでしょう。

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