不貞行為(浮気・不倫)

不貞行為とは、配偶者のある者が自由な意思にもとづいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶことをいいます。

離婚訴訟においては、不貞行為について相手方が認めていたり、有力な証拠がある場合を除いては、性的関係の立証が難しい場合も多いです。ただし、性的関係の立証が出来ない場合でも度を超えた異性との親密な交際は、「婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚原因と考えられる可能性もあります。

なお、不貞行為は一時的なものか継続的なものかは問いませんが、不貞行為が一時的なもので婚姻の破綻に至らないような場合には、離婚原因として認められないケースも考えられます。

不貞行為(浮気・不倫)をめぐって発生する問題の具体的な事例

不貞行為とは

ご質問

どんなことが不貞行為に当たるのですか?

夫が同僚の女性と食事に行ったり、カラオケに行ったりしています。これは不貞行為に当たりますか。

弁護士からの回答

基本的には、性交渉を伴うものをいいます。
基本的に、不貞行為とは性交渉を伴うものをいいます。ただ、性交渉を伴わなくても、配偶者以外との交際が頻繁にあり、夫に反省もなく、そのため別居に至っているというような場合は民法に定めがある「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があります。

浮気・不倫

ご質問

夫が浮気しているようです。浮気を理由に離婚できますか?

家の中でこそこそ携帯のメールをしていたり、出張にいったはずなのに会社に確認したら休みだと言われたり、夫の様子がおかしいので問い詰めたところ、浮気をしていたことが発覚しました。信頼していたのに裏切られとても傷つきました。離婚できますか?

弁護士からの回答

離婚が認められる可能性が高いです。
夫と浮気相手に性的関係があり、その関係がある程度継続している場合には、民法が定める離婚原因の一つである「不貞行為」があるとされ、離婚が認められる可能性が高いです。

スマホに浮気相手とのやりとり

ご質問

夫のスマホを見たら、女性との性交渉をうかがわせる内容のラインでのやり取りが多数見つかりました。離婚理由になるでしょうか。

弁護士からの回答

「君とのセックスは最高だった」といったような性交渉の存在を直接証明するやり取りがあれば不貞行為の証拠になるでしょう。しかし、「君のお尻はセクシーだ」「君といっしょにいられる時間は最高だ。」といったようなメールだと、それだけで不貞行為と認定するのは難しいでしょう。しかし、妻との共通の時間を全く持とうとせず、その一方で特定の女性とデートを重ねているといったような事情があれば、その女性との間に性交渉がなかったとしても、「婚姻を継続し難い」事由があったとして離婚を請求できる可能性があります。

1年前の不貞行為

ご質問

妻が勤務先の上司と肉体関係があることが発覚しました。妻が謝罪し、勤務先も変えたため、許すことにしました。しかし、1年後、妻の朝帰りが何度か重なるようになり、また不貞行為をしているのではと疑っています。1年前の不貞行為を理由に離婚を請求できるでしょうか。

弁護士からの回答

一度不貞行為を許し、その後長期間平穏に暮らしているような事情があると、いったんそこで夫婦関係は修復されたと考えられるため、過去の不貞行為を理由に離婚を請求することは難しくなります。

夫の風俗通い

ご質問

夫のスーツのポケットから、性風俗店の領収証らしいものが出てきたので問い詰めたところ、ソープランドに行ってきたと白状しました。不貞行為を理由に離婚できますか。

弁護士からの回答

1回のソープランドの利用でも形式的には「不貞行為」に当たりますが、夫が真剣に謝罪したような場合は、婚姻を継続し難いほどのものではないとして、離婚を認められない可能性が高いでしょう。ただ、夫が「ソープに行ってどこが悪いんだ」と開き直る、妻の前で平気で風俗嬢の容姿をほめる、妻との性交渉には応じない、といった事実が重なり、夫婦関係を急速に悪化させたといったようなことがあると、そういった行為を全体的にとらえ「婚姻を継続しがたい」事由にあたると評価されることもありうるでしょう。

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